宮武淳夫建築+α設計

<本の多面的な展示>
高等学校の図書室の入口に設置する、本を展示するための棚。 本は時間をかけてその中味を味わうことに楽しみがあるが、 その切っ掛けとなる本との出会いを、 本棚の前を歩く人の瞬間的な視覚に訴求する展示の方法を、本の大きさ・形状・ジャンルなどの特性に応じた個別の棚としていくつか(以下A〜 I )考案した。 それら個別の棚が集まって、本の多様な世界を表現するような全体が形成されている。 背後のボードはコルクシート貼りで、本の紹介コメントを記したカードを取り付けできる。

(A)側面が透明板の展示棚:
背表紙だけでなく、端部の本は透明アクリル板を通して表紙も見える。4〜5冊程度まとめて設置できる。
(B)1冊正面置き展示棚:
表紙面をアピールする棚。見やすいように10°ほど傾けている。
(C)背開き展示棚:
本の外側(表紙・背表紙・裏表紙)を開いて展示する棚。装丁がキレイな本や、表紙から裏表紙まで一体的にデザインされた本を展示するのに適した棚。
(D)斜め積み展示棚:
本を斜めに積み上げることで、本への注意を惹く棚。
(E)横積み展示棚:
本が宙に浮いたように見えることで注意を惹く棚。
(F)内開き展示棚:
本の中味を開いて展示できる棚。絵が多い本や漫画などを展示する。
(G)1冊置きの側面が透明の展示棚:
本の表紙が歩く人の側面からの目線で見やすいよう透明アクリル板で1冊の本ごとにつくった棚。高価な本などを展示するのによい。
(H)斜めずらし展示棚:
本を正面に向けたまま斜めに傾けてずらして重ねることで、背表紙や重なった背後の本の表紙も同時に見える。
( I )傾斜展示棚:
本の表紙を正面に向けたまま斜めに傾けた棚。傾いていることで注意を惹く効果。

多面展示書棚(2011)


                                               

用途:本を展示する棚
業務:デザイン
期間:基本デザイン2011.2、制作図作成2011.5
構造・仕上:白木集成材・コルクシートなど
寸法:380D 3600W 1580H
デザイン・作図:宮武淳夫
設置場所:某高等学校の図書室
制作者:学校の校務員さん