宮武淳夫建築+α設計

<棚+テーブル>
家を設計する時、事前にクライアントが使っている持ち込み予定の家具を見せてもらい、それらの配置も想定して計画をすすめるのだが、2対の庇の家が竣工して引っ越しの時、「この棚はどこに置いたらいい?」、「……これは捨てる予定だったのでは?!?!」、という事態に直面した。和室からテラスへ繋がるガラス戸の前にひとまず設置された棚は、かなり唐突で、空間機能から考えてもしっくりとは収まっていなかった。
窮余の一策に思いついたのがダイニングテーブルの下に棚を滑り込ませる方法。既存の棚を「重し」を兼ねて足下に組み入れた「棚テーブル」である。奥行きは1100mmと通常よりも少しゆったりしていて、スライド方式で棚とテーブを固定し、「重し」によってテーブルを安定させている。テーブルの四隅に脚が無いので高齢者や車イスでも座りやすい「バリアフリー設計」であり、既存の棚を活用した「リサイクル設計」でもあり、そしてなによりも、テーブル下の無意味なスペースを有効利用できる「省スペース設計」であることが、今回の一番のポイント。

棚テーブル (2008)


     

用途:テーブルと棚
業務:デザイン
期間:2008.11
構造・仕上:タモ集成材30tオイル拭き
寸法:1100D 1400W 680H
制作:etuko yasui
協力:nakayama
価格:156,000円