宮武淳夫建築+α設計

<ナチュラルストライプ>
倉庫的な状態であった建物を新しく社屋として再生させるリノベーションの計画。外装と内部接客空間のデザインを行った。自然素材を使った住宅を扱う企業の建物として、外装はそのイメージを視覚化することが求められた。
単調で巨大な壁面の存在感を軽減するため、いくつかの材料で外壁を分割することを考えた。材料はプリミティブな自然材料である木系・土系・金属系の3種類を採用し、各材料の巾に自由度を持たせ、縦向きのランダムパターンを繰り返した。材料を素地や素地色とすることで、景観に突出しすぎないように。またランダムパターンとすることである種の自然さ、おおらかさを。縦パターンとすることによって地面との関係を強調し、多少なりとも有機的な存在感によって人工性を緩和することに配慮しながら、人工的自然の現れを意図した。

<スケールバランス>
内部応接用として与えられたスペースは、天井高さ4m、面積60m2程の木の架構のガランとした大きな空間であった。そこに住宅のリビングルーム的な雰囲気を感じられる打合せ空間が求められた。4mの天井高さの大きな空間は住宅としては少しスケールオーバーでもあり、木の架構も若干荒っぽくはあるが、それはそれで十分魅力的でもあった。そこで天井と架構はそのまま残し、人の目線に近い壁面と床は新たに漆喰とフローリングを施した。畳スペースやトイレの高さや開口部の庇の高さは低く抑えることで、4mの天井の空間の広がりを活かした。逆に、ペンダント照明や暖炉の煙突やシーリングファンといった少し大きめのアイテムを天井部分に施すことで、大きなスケール空間の中での、ボリュームのバランスに配慮した。

ナチュラルストライプ(2006)

外観
               

用途:社屋
所在地:京都府宇治市
業務:外装と一部内装デザイン
デザイン期間:2006.7-8
延床面積:435平米(131.4坪)
階数:2階建て
敷地面積:1850平米(559坪)